横浜市横浜橋商店街は、昔ながらのお店が立ち並び昭和レトロが今も息づく元気な商店街。
その一角にある『ビューティーサロンチエコ』は、2代目オーナーとして引き継いだ武林景さんの気さくな人柄を慕って訪れるお客様が後を絶たない美容室だ。美容学校を出て、縁あって先代オーナーのヤマモトチエコさんと出会った武林さん。以来37年間ともに店に立ち続け、チエコさん亡き後も美容室を守り続けてきた。「私はお客様がいて、大好きな仕事ができて幸せです!」と笑う武林さんに、仕事に対する想いを尋ねた。

―武林さんが美容師を目指し、『ビューティーサロンチエコ』で働き始めたきっかけはなんですか?

小学生の頃から髪を弄るのが好きで、自分の髪を切ったりカーラーやコテとか道具を使ったりしていました。小学校の卒業文集にも「将来は美容師になる!」って書いたんですよ。中学卒業後すぐ美容学校に進んで美容室に就職したものの訳あって半年で辞めてしまいました。その後、飲食店でバイトしていた時に友人から「一日だけバイトで応援に来て!」と頼まれて行ったのが『ビューティーサロンチエコ』だったのです。店はてんてこ舞いの忙しさで、帰りにチエコ先生から明日も来て!と言われ…それから37年(笑)。

先代のチエコ先生はこの界隈の有名人。華やかなファッションセンスと独特の雰囲気があって、当時はカリスマ美容師で私の憧れの人でした。まだ美容師の実地修練が終了してなかったのを、チエコ先生が最大限にフォローしてくれて資格を取ることができたのです。

―仕事で壁にぶつかったことや困難なことはありましたか?

美容師として経験も少ないのにいきなり色々なことを任されて。でもお客様には初めてなんて言えないので必死で覚えました。その頃はとても景気が良い時代でお店は毎日大忙し。練習なんてしているヒマもないし、チエコ先生がするのを見よう見真似でやっていましたね。

厳しいお客様も多かったんですよ。シャンプーの仕方やヘアスタイルにこだわりがあるお客様に気に入ってもらうのが大変でした。だけど上手くいくと褒めてもらえて嬉しかったです。そんな方々に支えられてこそ今までやってこれましたし、いい勉強をさせてもらったと思っています。

―お店を辞めようとは思わなかったのですか?

美容師は一日中立ち仕事で、腰は痛くなるし手は荒れるし時間も長い重労働。何度かやめようと思ったことも…。でも辞めなかったのは、師匠のチエコ先生が良い人で、毎日楽しく仕事ができたから。おかげでここまで続けることができました。

17歳からずっと、結婚しても子どもを産んでも仕事をしていて、2番目の子どもの時は産む前日まで働いていました。人生で一番店にいる時間が長いんです、私。
先生と一緒にいると周りの方から「母娘?」とか「姉妹?」とか言われました。何十年も一緒にいたからだんだん似て来たのでしょうか。24歳違うのに姉妹と言われた時の先生は本当に嬉しそうでしたね。

―50歳から2代目としてお店を継がれたそうですが、そのモチベーションを支えているのはどんなことですか?

お客様のためです!大切なチエコ先生の店を受け継いだのだから、通って来てくださるお客様を大事にしていきたい。一人暮らしのお客様は寂しいようで毎日来てくださったり、週に2〜3回洗髪とセットに来る常連さんも多いです。子供の頃にお母さんと一緒に来ていた男の子が父親になって、今度は自分のお子さんを連れて二世代で通ってくれています。その男性は、私が体調を崩して店を3週間ほどお休みした時も他店に行かず“待ってます”と言ってくれました。本当に有難いですね。待っていてくださるお客様がいるから「がんばろう!店をやれるところまでやっていこう」と思えます。

―これからトライしたいことは何ですか?

最近は、外国人のお客様も増えてきたので語学を学ぼうと考えています。カラーとかカットとか、少しでも意思疎通ができたら良いなと思って。それと、夕方からお喋りや人生相談に来られるお客様も結構多いから店の半分をスナックのような感じにしようかな?なぁんて…(笑)

―NMNサプリを飲んでいかがでしたか?

体調維持が大切な仕事なのでNMNサプリは良いなと思います。店が終わってからも、ちょっと出かけようかな?サウナに行こうかな?とか、そんな気持ちが湧いてきます。いつまでも元気でいたいですから…

読者へのメッセージ

私は自分のことが一番好きです。そして今はとても幸せです。
皆さん自分のことを後回しにせずに、自分を大事に“今日”を大切に生きていってくださいね!