わたしとこれから 夢を叶えた女性たち vol.1

口コミで評判の薬膳料理教室を47歳で開講

「薬膳と出合っていなければ、今の私はいなかったんじゃないかと思っています」とは、福岡市西区のご自宅で『Smiletable』という薬膳料理教室を主宰している吉田昭代さん。旬の食材と少量の薬効食品を使う少人数制の料理教室は、薬膳を日常の食卓に取り入れられると好評を博している。
それは単なるレシピや調理法の提供だけにとどまらず、中医学に基づいた食養生のアドバイスに加え、薬膳料理を自宅でも再現できるように、薬効食品をおみやげするなど随所に工夫がみられる。そのうえ、生徒さんからの質問は24時間メールで対応しているというサービスぶりだ。

「例えば、ちょっとした体調不良であれば、その時々の体調に見合った食事だけでも十分改善できるんです。だからできる限り、リアルタイムに答えてあげたいと思って。」
生徒さんにとってまさに、頼りになる母親のような存在の吉田さん。この思いやりに満ちた行動には、自身の貴重な体験があった。

棗(なつめ)、枸杞の実(くこのみ)、蓮の実(はすのみ)、黒木耳(くろきくらげ)、冬虫夏草(とうちゅうかそう)など教室で使用する薬効食品。

棗(なつめ)、枸杞の実(くこのみ)、蓮の実(はすのみ)、黒木耳(くろきくらげ)、冬虫夏草(とうちゅうかそう)など教室で使用する薬効食品。

薬膳料理教室のレシピは完全なオリジナル。食材や調味料、薬効食品など教室で使うものはすべて自ら試していいものだけをセレクトしている。

薬膳料理教室のレシピは完全なオリジナル。食材や調味料、薬効食品など教室で使うものはすべて自ら試していいものだけをセレクトしている。

バイオリンはまだ始めたばかり。幼少期、童謡歌手として活動していた吉田さんは、楽譜を読むのもお手のもので毎回楽しいと語る。

バイオリンはまだ始めたばかり。幼少期、童謡歌手として活動していた吉田さんは、楽譜を読むのもお手のもので毎回楽しいと語る。

娘さんお手製の愛情のこもった名刺。

娘さんお手製の愛情のこもった名刺。

好きが高じて46歳で薬膳の資格を取得

39歳の頃、東京に住んでいた吉田さんは、ストレスから体調を崩した。
2年ほど通院して薬を飲んでいたそうだが、なかなかよくならない。

「福岡に転居してたまたま出向いた病院の先生が、『薬では治らん!』と。そこで東洋医学に精通するカイロプラクティックに通ったら、みるみるうちに体調が良くなっていったんです。」
その後、東洋医学に興味を持った吉田さんは、毎日の食生活を見直していた最中に薬膳に出合い、45歳から専門学校に通って薬膳の資格を取得。現在の教室開講に至る足がかりを作った。

「知れば知るほどおもしろくなっていった薬膳でしたけれど、最終的に教室を始めようと思ったのは、娘の大学進学かしら。ずっと双子みたいな母娘だったから、遠く離れて暮らすのがただただ辛くて。しばらく泣いていました。」

そんな母親を見た娘さんは、教室の名刺やチラシを作って後押し。「今思えば、娘なりに私を自立させようとしてくれていたのかもしれません。」

今は勉強。60歳までに自分を確立するのが目標

現在、多忙な日々を送っている吉田さん。毎朝4時半に起床、午前8時半までにすべての家事を終わらせ、スポーツジムにバイオリンのレッスンとプライベートも充実。
娘さんとべったりの日々から、今はお友達とお茶や食事をともにしながら、おしゃべりするのが楽しくてしょうがないといった毎日だ。

「やはりたくさんの人と関わると、世界観が広がりますね。それと同時に、いろんな興味も湧いてきて。今は薬膳とともに、低糖食の勉強も行っています。日々勉強。特に今年は勉強の年に当てていて、その後、極めていけたらと思っています。
そうですね…、60歳までにベースを作り上げて、自分を確立するのが今の目標です。その後、みなさまのお役に立てるような情報を発信していけたらいいな。」

未来を見据え、日々努力している吉田さんの姿は、周囲の人に勇気と元気を与えている。

やっと娘さんがいない生活にも慣れて、自分なりのペースができてきたところ。毎朝4時半に起きて、朝活をやるのが日課。写真は早朝、夕食の下ごしらえ風景。

やっと娘さんがいない生活にも慣れて、自分なりのペースができてきたところ。毎朝4時半に起きて、朝活をやるのが日課。写真は早朝、夕食の下ごしらえ風景。

読者へのメッセージ

ヒストリー

1966 (0歳)
埼玉県さいたま市で誕生
1985 (19歳)
高校卒業後、一般企業の音楽講師養成学校に通いながら、企業の業務も携わる
1988 (22歳)
結婚
1992 (26歳)
福岡に転居。
製パン教室マイスター終了 指定分校講師認定
1994 (28歳)
不妊治療の末、長女出産
2005 (39歳)
東京に転居した後、体調不良で通院する毎日
2008 (42歳)
福岡に転居後、カイロプラクティックに通院。
体調が戻り、東洋医学にめざめる
2011 (45歳)
薬膳の学校に通い出す
2012 (46歳)
中医薬膳師・薬膳アドバイザーの資格を取得
2013 (47歳)
薬膳料理教室「Smile table」を自宅で開講

※ 年齢は取材時のものです。

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